"Byzantine Empire, Justinian I the Great (AD 527-565). AV solidus MS(NGC)"非常にきれいな状態の古代レア金貨です。このコインの歴史的な意義については以下をお読みください。過去の様々な貨幣学的研究やオークションハウスプロフェッショナルの推定と金相場変動・世界的なインフレ状況を加味すると、この状態を持つタイプのコインの適正価格は『約11.2 - 12.9 万円』と考えられます。小売り価格はここからオークション手数料・送料・輸入消費税・ディーラー仲介料など上乗せしたものとなります。JAZUR Numismaticsは徹底的なリサーチに基づいて割安な仕入れを実現していますので、適正価格に可能な限り近い価格での出品をしており、価格競争力で他の追随を許しません(多分…)。------------------------------------------------------------------------------このコインに描かれているユスティニアノス1世は西暦527年から565年まで東ローマ帝国の皇帝として君臨した人物です。彼の統治期間の少なくとも一部はビザンティンの『黄金時代』とされ、特に『帝国の再建』と呼ばれる政策群の実行が主要な功績とされています。この政策群には、当時はほとんど機能していなかった西ローマ帝国の土地の征服、地中海全域の再併合、いくつもの現代国家にまで影響を及ぼす法体系の確立などがあげられます。しかしながら、長年の戦争をもたらしたこの方針は、黒死病の流行も相まって、その後の帝国の凋落を決定づけるトリガーとなってしまいます……ユスティニアノス1世は、正面を向いた皇帝の肖像が描かれているデザインの帝国硬貨を初めて発行した人物でもあります。このデザインの基礎は、その後のビザンティン硬貨にも受け継がれていきますが、この種類のコインがまさにその歴史的なきっかけとなっています!ユスティニアノス1世にとってコインは自らと民とを繋げる媒体でした。兵士への給与の支払い、徴税、帝国思想の喧伝や浸透などはコインを通じて行われ、彼自身が金の重量・純度の品質管理を指揮していたと考えられています。是非この美しい金貨を手に取って、歴史を感じてみてください!