●種類＝十手・指揮十手・火付盗賊改方●全長＝約34cm (尻環含まず)●重量＝約450g●材質＝鋼鉄材及び真鍮材　この十手の特徴は、鈎が取り付けられておらず、その代わりに多少厚みがかった小振りの鍔が付けられている事です。華やかな装飾は無く、実用一辺倒寄りに造られた一本になるかと思います。尻環は伝統の『水平回転環』となっています。江戸時代の寛文年間(1666年)に創設された『火付盗賊改方』の同心以上、または長官などが捕物時、陣頭指揮をとる際に持った物とされています。あくまで指揮をとる為であって、直接に戦闘をする訳ではない為、他の長物十手と比べると小振りな造り込みになっています。特に火盗改、中期以降に使われた指揮十手は、簡素で小振りな物が多く見受けられたとの事が言われています。しかし実際に手に取って見てみると、鍔元より棒芯材が先端に向かって若干先細りになっている事により、結果『手元重心』となり非常に扱いやすい印象を受けます。十手で検索しても、なかなか出回っていない (出てこない) めずらしい一本になるかと思います。m(_ _)mこの機会に是非ご検討頂ければ幸いです。m(_ _)m